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英検や資格試験で合格した瞬間、
多くの人は自分の努力を誇らしく思う。
小5で4級、小6で3級または
中学1年生で準2級に合格する子もいる。
確かにすごい!当時の自分には絶対無理!
でも、ちょっと考えてほしい。
合格したあと、
その単語や文法、
読解の知識をどれだけ覚えているだろうか。
テストのためだけに詰め込んだ知識は、
時間が経つとすぐに消えてしまうことが多い。
点数としては合格ラインを超えたかもしれない。
でもそれは、「試験で正解できただけ」で、
本当に自分の力になっているとは限らない。
英検は基本的に4択形式の問題が多い。
ある程度、予想や勘で答えを絞れる場面もある。
これがメリットにもなる。
時間が足りないときでも正解の確率を上げられるし、
試験慣れしていれば合格ラインを十分狙える。
でも同時に、これが大きなデメリットにもなる。
正解したとしても、
それが自分の理解に基づいた答えかどうかはわからない。
つまり、合格しても
「使える英語力」が身についているとは限らないのだ。
だからこそ、
英検はただ合格するためのものではなく、
本当に力をつけるための通過点として使うべきだ。
「早く受かること」だけを目的にしてしまうと、
学びの意味は薄れてしまう。
覚えたことが頭から抜け落ち、
結局使えない知識になってしまう。
大事なのは、
合格証そのものではなく、
「今も覚えている」「今も使える」英語を手に入れること。
単語や文法を覚えるだけでなく、
文章を作って口に出す。
聞いたフレーズを自分で使ってみる。
いわゆる昔ながらのアナログな勉強法で
こうして身につけたものだけが、
本当に使える力になる。
資格はあくまで通過点。
合格だけで満足するのではなく、
学んだことを自分のものにして初めて、
力になる。
結果よりも過程、
合格証よりも「使える力」を大切にすること。
それが、これから先の人生で確実に役立つ力になる。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
2025/10/18
ヨガ教室を始めたのは、もう17年前のことです。
あの頃は「瞑想」という言葉を耳にすることはほとんどありませんでした。
けれど、今では多くの人が知っている言葉になり、
ビジネスや日常の中でも取り入れる人が増えています。
特にこの3つ
「集中力を高めたい」
「ストレスを減らしたい」
「仕事のパフォーマンスを上げたい」
という目的で始める方も多いですね。
瞑想はお金もかからず、
特別な道具も場所も必要ありません。
ほんの数分、自分と向き合う時間をつくるだけ。
リスクのない、
とてもシンプルでパワフルなアクティビティです。
ここでは、自分が教室で初めての方にお伝えしている
簡単な瞑想の仕方をご紹介します。
まずは目を閉じ、ゆっくりと深呼吸をします。
吸う息と吐く息の長さを「1:1」に保ちながら、
呼吸を数える。
最初はこの練習で、
自分の呼吸をコントロールする感覚をつかみます。
次に、呼吸のコントロールをやめる。
意識的に吸ったり吐いたりせず、
ただ自然に任せて呼吸を感じてみてください
呼吸を遊ばせるんですね。
「今、吸っているな」「今、吐いているな」
と気づくだけで大丈夫です。
呼吸の流れを感じながら、
ただ静かにその状態を3分ほど続けます。
最初は短くてもかまいません。
大切なのは「心地よく続けること」です。
瞑想はどこでもできますが、
特におすすめなのはお風呂の中。
温かいお湯に包まれて、
誰にも邪魔されない時間。
とてもリラックスした状態で行えます。
インドのアーシュラム(道場)に滞在していた時、
日本びいきの先生も
「日本人にとってお風呂は最高の瞑想場所だね」
とおっしゃっていました。
静かな時間の中で、自分の呼吸と心を感じる
それだけで、日常が少し軽やかになります。
あとは、信号待ちの車の中でもおすすめです。
瞑想を終えるタイミングは、
後ろのドライバーさんのクラクションの音が合図かもしれませんね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
2025/10/17
今度行う共通テスト講座の内容はこんなやつ。
「水溶性食物繊維と不溶性食物繊維」。……
正直、タイトルだけで教室の空気が少し冷えるのがわかる。
高校生にとって「食物繊維」と聞いて
テンションが上がることはまず100%ないですよ。
問題を作った人、どんな性格してるのでしょう?
水溶性食物繊維は、水に溶けるタイプ。
果物、こんにゃく、納豆、オートミール、きのこなどに多く含まれ、
血糖値の上昇をゆるやかにし、腸内で善玉菌を育てる。
不溶性食物繊維は、水に溶けないタイプ。
豆類、ごぼう、玄米などに多く、腸の動きを促す。
お腹の掃除屋さんだ。——はい、ここまでが“知識”。
でも、こうした知識、高校生は持っていないだろう。
授業で触れることも少ないし、
生活の中で意識することもほとんどない。
腸の働きより、
模試の判定やスマホの通知の方がよほど身近で現実的。
講座中に「へえ〜」という反応が返ってきたら、
それはたぶん眠気と戦うための生理的反応なのかな?
でもテストに出るんですよ。
そこが厄介。
興味がなくても、
出題されるなら覚えるしかない。
だから言う。
「感情を捨てろ。淡々と読むこと。」
個々の内容に出てくる単語のジャンルを押さえておく。
果物とか豆とか、きのことか、
まあ聞いたことはあるけど家で本当に食べてるかは別問題。
カップ麺派でも構わない、
テストの点さえ取れれば。——それで十分だ。
学びには、時として“面白くないことを、
面白くなく受け止める力”が必要。
情熱がなくても、理解はできる。
理解が積み重なれば、点数になる。
点数は最終的に合否を分ける。
結果的に、なにかが少し動く。
というわけで次回の講座、
「腸内環境で差がつく共通テスト」編。
興味はなくていい。
冷静に、静かに、
そして少し笑いながら、乗り越えていきましょうか?
もし講座後にコンビニで果物を見かけたら、
「お、これは復習の一環か」と自分に言い訳してもいい。
最後まで読んでいただきありがとうございました!