2025/12/22
ここ最近、少し調子を落としていた。
体のこともそうだし、頭の回り方も、
普段とは違っていたと思う。
毎週行っている共通テスト講座の準備で、
実際に問題を解き、解説を考える中で、
思うように答えが合わない日が続いた。
教える立場の人間がこれでいいのか
と自分に問いかける時間でもあった。
ただ、不思議なもので、焦れば焦るほど整わない。
無理に押し切ろうとすると、余計にズレが出る。
そんな時期を何度も経験してきたはずなのに、やはり心は揺れる。
それでも一度立ち止まり、
呼吸を整え、
生活のリズムを見直すと、
少しずつ戻ってくる感覚があった。
今は、答えも自然に合う。
考え方もシンプルだ。
何か特別なことをしたわけではない。
ただ「整えるための余白」を、
自分に許しただけだと思っている。
英語も、人も、常に一直線では進まない。
調子の良い時期もあれば、立ち止まる時期もある。
大切なのは、間違えないことよりも、戻り方を知っていること。
その感覚は、教える側である自分自身が、
何度も助けられてきたものでもある。
子どもたちにも、同じように波がある。
うまくいかない時期を「ダメな時間」
と決めつけず、整えるための時間として受け取れるかどうか。
その視点を、これからも大切にしていきたい。
学びは、詰め込むことで深まるものばかりではない。
余白があるから、次の一歩が自然に出てくる。
今は、そう確かめ直しているところだ。
最後までお読みいただきありがとうございました。
2025/12/12
英語教室を長く続けていると、
「がんばっているのになかなか結果が出ない」
というお子さんには、いくつか共通点があることに気づきます。
今回はその中から、特に多い3つを紹介します。
英語学習において、教科書・ノート・ワークは“道具”です。
テニスならラケット、サッカーならシューズ。
どんな習い事でも、道具をきちんとそろえて練習するのは当たり前のこと。
それなのに、英語になると
「教科書を忘れた」「ノートがない」という子が意外と多いものです。
道具がないと
書けない
振り返れない
復習できない
という“積み重ね”が全部消えてしまいます。
レッスン用バッグを固定する
前日準備の習慣をつける
教室でも「道具=大事」という意識づけを丁寧に行う
英語の伸びは「準備力」によって大きく変わります。
問題の意味がよくわからないまま、
なんとなくのイメージで答えを書いてしまうタイプ。
実はこれ、伸びを止める最大の原因の一つです。
本来、わからない時には
教科書を調べる
単語の意味を確認する
例文を参考にする
と“正しい答えにたどり着くためのプロセス”を踏む必要があります。
でも、当てずっぽうで埋めてしまうと
その大事なプロセスが育ちません。
結果として、
自分がすでに知っている範囲だけで答えるクセがつき、
そこから先に伸びなくなります。
10秒考えてわからなければ、教科書を必ず開く
“調べる習慣”をつくる
「根拠のある答え」を書く練習をする
これは英語だけでなく、あらゆる学習に直結します。
「週1回英語教室に通っているから大丈夫!」
そう思って、家でまったく英語に触れないケースも多いです。
英語は“忘れやすい科目”。
1週間あくと、前回学んだことがかなり薄くなります。
その結果、毎週毎週のレッスンが
「ほぼ初めての内容」のように感じられてしまい、
積み重ねが起きません。
自分で大きな声で音読をする
昔ながらの最強の勉強法!
習った表現を1回だけでも使ってみる
英語の動画を“英語で見る日”を週1作る
たったこれだけでも、
半年後には吸収力が大きく違ってきます。
20年教室を続けてきて強く感じるのは、
英語が伸びない子は「能力の問題」ではないということ。
必要なのは
道具をそろえる
当てずっぽうにしない
少しでいいから復習する
この3つだけです。
小さな習慣が積み重なった時、
英語は必ず伸びていきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。