
2025/07/05
夏休み前になると
ほとんどの中学校や高校では
総体(部活の大会)が終わり
受験生たちは
一気に受験モードに
なってほしい!
という親御さんもおられますが
中3の受験生の場合
今まで受験!の経験がないので
高校3年生よりは少しのんびりモード。
でもとにかく
部活最後の大会が終わった後、
この時期の独特な空気感,
教室の中でもなんとなく感じられます。
ほんの数年前まで
一緒に英語をしていたMという生徒さんの話。
うちの教室では、
先生も生徒も
みんな名前で呼び合うのが普通。
特に小学生の頃から
来てくれている子たちは、
高校生になっても大学生になっても、
また卒業して大学生になっても
社会人になっても昔のままの感覚で
話してくれるのです。
それがすごく自然で、
距離感が近く感じられるんですよね。
Mが教室に来始めたのは
小学3年生のときでした。
まだ教室にエアコンがなくて、
夏は扇風機を回しながら
レッスンしていたんです。
みんな親に送ってもらう中、
Mは自転車で大きな坂を越えて
汗だくでやって来ていました。
あの元気な姿は
今でもはっきり覚えています。
大人にも物怖じせず、
自分の意見をはっきり言う子で、
中学では部活のキャプテン、
高校でも部活に一生懸命取り組んでいました。
忙しい時期はレッスンを
お休みすることもあったけど、
高3の夏、最後の大会が終わると
「またお願いします」って連絡をくれて、
そこから受験勉強を一緒にがんばりました。
目指していたのは、
先生たちも「ちょっと難しいかも」
って言っていた偏差値の高い国立大学。
最終的に見事に合格!
でもですね
ここで大事にしたいのは、
**「大学に入ることがすべてじゃない」**ってこと。
もちろん合格はすごく嬉しい結果だけど、
それ以上にMの人柄や努力、
そして最後まであきらめずに
頑張り続けた気持ちが、
本当に価値のあるものだと思います。
結果だけを見るんじゃなくて、
その過程が大切なんですよね。
仕事をしていると、
成績や結果に目がいきがちだけど、
やっぱり生徒の成長や
人としての歩みを見守ることが
一番大切なんだなって!
この時期になると、
汗だくになりながら
坂を越えて教室に来ていた彼女の姿や、
一緒に頑張った時間が思い出されます。
彼女は教師を目指しているようで
これからも頑張ってほしいと思います。
これからも、自分らしく
前に進んでいってほしいなと思います。
最後まで読んでいいただきありがとうございました。