2025/10/30
英検や資格試験で合格した瞬間、
多くの人は自分の努力を誇らしく思う。
小5で4級、小6で3級または
中学1年生で準2級に合格する子もいる。
確かにすごい!当時の自分には絶対無理!
でも、ちょっと考えてほしい。
合格したあと、
その単語や文法、
読解の知識をどれだけ覚えているだろうか。
テストのためだけに詰め込んだ知識は、
時間が経つとすぐに消えてしまうことが多い。
点数としては合格ラインを超えたかもしれない。
でもそれは、「試験で正解できただけ」で、
本当に自分の力になっているとは限らない。
英検は基本的に4択形式の問題が多い。
ある程度、予想や勘で答えを絞れる場面もある。
これがメリットにもなる。
時間が足りないときでも正解の確率を上げられるし、
試験慣れしていれば合格ラインを十分狙える。
でも同時に、これが大きなデメリットにもなる。
正解したとしても、
それが自分の理解に基づいた答えかどうかはわからない。
つまり、合格しても
「使える英語力」が身についているとは限らないのだ。
だからこそ、
英検はただ合格するためのものではなく、
本当に力をつけるための通過点として使うべきだ。
「早く受かること」だけを目的にしてしまうと、
学びの意味は薄れてしまう。
覚えたことが頭から抜け落ち、
結局使えない知識になってしまう。
大事なのは、
合格証そのものではなく、
「今も覚えている」「今も使える」英語を手に入れること。
単語や文法を覚えるだけでなく、
文章を作って口に出す。
聞いたフレーズを自分で使ってみる。
いわゆる昔ながらのアナログな勉強法で
こうして身につけたものだけが、
本当に使える力になる。
資格はあくまで通過点。
合格だけで満足するのではなく、
学んだことを自分のものにして初めて、
力になる。
結果よりも過程、
合格証よりも「使える力」を大切にすること。
それが、これから先の人生で確実に役立つ力になる。
最後まで読んでいただきありがとうございました。