
2025/08/12
英検、教室を始めて21年で一番盛り上がっています!
どう盛り上がっているかというと
学校の先生からとるように言われた!
という話がものすごく多い。
これは中学に限ったことではなく
進学校はもちろん、
それ以外の商業系、工業系または農林系の高校でも
その流れは激しくなってますね。
「早く○級を取ったほうが有利ですよね?」
英語教室をしていると、
保護者の方からこんな質問をよくいただきます。
確かに英検は、高校入試や内申点で評価される資格です。
だからこそ「早く取らなきゃ」と思いがちですが、
実は急ぎすぎると逆効果になることもあるんです。
日本英語検定協会は、それぞれの級を次のように位置づけています。
5級:中1終了程度
4級:中2終了程度
3級:中3終了程度
つまり、
本来は学校の学習進度に合わせて受けることを
前提にしているんですね。
この指針に沿って、
自分はは次のようなペースをおすすめしています。
中1で5級
中2で4級
中3で3級
「え、そんなにゆっくりでいいの?」
と驚かれる方もいますが、
この方が長い目で見て力がつきます。
4年前、中1の生徒さんが新しく入会していきました。
聞いてみると依然通っていた英語教室の時に
小6で英検5級取ったということです。
じゃあ、
次は4級だね!
でももう一度5級の問題やってみよう!
と。
ところが過去問を解いてもらうと…
半分以上忘れてしまっていて、文法や単語があやふや。
書かれている問題を和訳してみようとしてもうまく訳せない。
なぜなのでしょうか?
英検5級獲得自体は
立派なことですし、とても頑張ったはずです。
英検はマークシート方式で、
選択肢から選ぶ形式です。
ましてや和訳してみてください!的な
筆記の問題は基本ありません。
ちょっとした予想や消去法で正解できる問題も多く、
合格=完全に理解しているとは限りません。
これは車の免許と同じです。
試験に合格しても何年も運転しなければ、
ペーパードライバーになりますよね。
英検も“取っただけ”では、使える英語力にならないのです。
1,学年の学習内容を確実に定着できる
2,学校の勉強と無理なく両立できる
3,小さな成功体験を積み重ねて自信になる
特に中3で3級に合格できれば、
高校入試にも十分なアピールになります。
何より、“わかる英語”が“使える英語”になるまで育てられます。
英検は“理解の積み重ね”が大切です。
頑張りすぎて早く高い級を取るよりも、
学年に合わせて着実に進めるほうが、
結果的に大きく伸びます。
英語はマラソンのようなもの。
ペースを守って走るほうが、
最後に笑顔でゴールできますよ。
読んでいただいてありがとうございました。